Posts from the ‘31:狂歌’ Category

散在

孫の手を痒さの分だけ揃えても仕舞う段ではただ持て余し

不可思議

吾が物の筈の時間が折々に迷子になって置き文も無し

しなかえ

都合よく鏡の位置がすり替わり見せないものを静かに増やす

同心円

コンパスの針の穴から覗き見る世間の風は如何なる味か

はててはて

一切を数え上げても嘘の果て借り物鎧の軽々しさよ

能書き

要不要細かく選べと仰って選ぶ手段を彼方に隠し

混同

己が上陽炎ばかり過ぎて行きいずれ視界もそちらに慣れて