二歩後ろ

手は離れるも後ろ髪

吝嗇灯明

回さぬ明かりはやがて消え

しらずともよし

種蒔かず刈り取る御仁の面の皮厚みはあれど強くはないか

札替え

影背負うまだ重い

もろもろのあと

掛け声ばかりが

虚しく響き

踏まれ倒して

紙が散り

凋落

誰が為仮面割れれば捨てて

入れ替わり相変わらず

陰礫投げ手の指を先ず破り